ゴクドー女×お坊ちゃん 第1話

ゴクドー女×お坊ちゃん

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「なーみき!私クリームパンで。」
「そんじゃぁ、私はメロンパン♪ヨロシクね〜」
「あ、オレンジジュースもプラスで。」
チャリーン・・・手にお金が落ちた。ジャラジャラ・・・手の中でお金達が泣いている・・・ような気がする・・・。
「ぅ・・・うん・・・オッケぇ〜・・・」
そう言って私はいつものように教室を出て廊下を走った。
私、中1の並木 璃緒(なみき りお)は、今日も廊下をひとっ走りしています。こんなの毎日だから、慣れちゃったけど。
私は、どこにでもいるフツーの女子学生。ウチの学校は、公立ではなく、私立なんです。お昼は弁当の人から学食で買う人までいろいろ。

「おばちゃぁーん!メロンパンとクリームパン、あとオレンジジュース!」
「ハイハイ・・・おや、あんたまた来たのかい・・?毎日学食かい?」
そう言っておばあちゃん・・・じゃなかった、おばちゃんは言った。
この人、フツーにおばあちゃんなのにおばちゃんって呼ばないとかなり怒る
「え・・・っと、ハイ、まぁそうです・・・ね。」
「ふぅ〜ん・・・ハイ、どうぞ」
「ありがと」
私はパン2つとジュース1つを抱えて、売店を出た。

「メロンパン!それと・・・オレンジジュースとクリームパン!」
私はみんなに渡した。
「ありがとぉ〜並木いると助かるー!」
こういって貰えると嬉しいんだけど、私の場合、腹が立つ。
だって、私・・・このクラスのパシリとして使われているからだ。
「ねぇねぇ・・・尽くんはそれお弁当??」
トナリの方から女子の声がした。
「いいや・・・お弁当なんて・・・そんな豪華なモノじゃないよ・・・
 僕はステーキさ。いいね。君たちがうらやましいよ。」
「そんなぁ・・・尽くんの方がよっぽどいいじゃないw」
でたでた。こいつ、ウソばっか。
このトナリにいる宮城 尽(みやぎ じん)はなんと日本一金持ちの息子
経済でもなにに関してもトップに立つ。
超エリートお坊ちゃん。
こんなののどこが良いんだか・・・・
って言っても、私の初恋の人なんだけど・・・ね。
入学式の時、一目惚れした。
かっこいいしやさしいし・・・。私の理想の人だったのに・・・・。
な・の・に!!5月ごろ・・・

「私・・・尽くんが好きです!!」
「え・・・困るんだけど。お前みたいな庶民にこのオレが
 OKすると思うか?マジうぜーから。そういうの。」

きれいに振られた。っていうか、こんな性格なんだ!?
それを知って、私は絶望した。ホンットありえない!!
ゴメンね。気持ちは嬉しいけど・・・とか?そういう断り方しないんだ!?
あんな仮面かぶったような二重人格って、サイテーッ!!!
って言っても・・・私も人のこと言えないんだけどね。
なんたって私は・・・・

「ただいまぁ」
私は学校から帰ってきた。
「お帰りなせぇ!!!お嬢!」
玄関にはズラリと並ぶ超恐そうな人たちがお出迎え。
そう。コレがさっきの真相。
私はヤクザの娘なのだ。こんなの学校に知られると、私はみんなに避けられちゃう!慎重にばれないようにがんばってるわけ。私はフツーの女子学生になりたいのに!こんなんじゃなれない。だから、気弱そうなキャラでがんばってると、パシリ扱い。でも、みんなに避けられるよりはマシ。
あの有名なマンガ、「ごぐぜん」の「やんぐみ」みたいに自分の本性まるだしにはしたくない。あれは教師だからまだいいけど、私は中学生!
って言うわけで、ホントーは私をパシリにしている奴はぶん殴ってやりたい
ケンカは強いからね。(当たり前だけど)

まぁ、とにかく今学校では楽しい暮らしはしていない。
だが、これからすごいことが起きるなんて、私には見当もつかなかった・・

                                 *つづく*