ゴクドー女×お坊ちゃん 第7話

昨日は災難な1日だったな・・・私にしては。。
まったく、どこまで二重人格なのあいつは?顔はよくても、性格があんなのじゃ気が気でない。
「はぁぁぁぁ・・・・」
私は下駄箱の上靴を取ろうとした。・・・・ハラリ。
なにか薄っぺらいモノが手に当たる感触がした。なんだろう??紙・・・?
”昼休み、屋上に来てくれませんか?話したいことがあります。
               _______1−B成田 陽平(なりた ようへい)”
成田・・・陽平??だれだ??私がボーッとしていたのが悪いのか、それとも常識知らずの尽が悪いのかは分からないけど、いきなり尽が現れて紙を奪い取った。
「なにするのよ!返して〜!」
私はピョンピョン跳ねたが、尽の175センチには及ばない。コイツ、かなりでかい。私の20センチぐらい上かも。
「なんだ?コレ」
「だから・・・私も分からないのー。返してってば。」
「コレさぁ・・・多分、ラブレターじゃねぇの?」
尽はとうとつに言った。急に顔が赤くなる。それを見た尽が、おもしろくねぇという顔で紙を見ていた。
「お前、行くのか?」
「へ??」
「昼休み。」
あ・・・ああ!すっかりラブレターもらったことでまいあがって忘れてた!
「ぅん・・・行くつもりだけど。だって、悪いじゃん。」
「まぁ。。。そうだけど・・・」
尽はますます顔をしかめた。なんでそんなに顔しかめるのよ?その陽平くんって子が嫌いとか・・・いや、まてよ。もしかして・・・
「とにかくさぁ・・・」
尽が言いかけると同時に、女子2・3人の声が聞こえた。
「尽くぅん?どうかしたの?並木なんかと話してぇ〜・・・」
すると尽は振り返って、
「いいや、別に何もないよ?それより、おはよう。今日もみんなすごくおしゃれで可愛いな・・・」
げーっ!!吐きそう。気持ち悪いって。でもその言葉を聞いて女子は
「そんなことないわよ。」
照れながら嬉しそうに言った。こっちもげーっ!!だ。上目遣いして目をパチクリして。ブリッコって、コレだから嫌いなんだよね。
「じゃ、お先。」
私はコソッと尽に言って教室へと向かった。

まったく・・・みんな何であんな二重人格のことが良いんだろうね?
そんなことより、ラブレターのこと!はぁ・・・なんかドキドキするなぁ。
成田 陽平なんて子あんまり記憶にないけど・・・。
あ、でもでも、もし万が一ラブレターじゃなかったら?だって、好きですなんて言葉一言も書いてないし。話ってなんだろ?
そうかれこれ考えてるウチに、もう4時間目に突入していた。
尽は相変わらずいい子オーラはなってるし。(女の先生も尽にメロメロだ)

そして、ついに昼休み!!
「並木ー♪チョコパン買ってきてw」
「え・・・」
「よろしくね^^」
わ・・・・忘れてたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
昼休みはパシリ役にとって忙しい時間!行く暇アルかな・・・・・
ううう〜・・・・猛ダッシュで行かなくちゃ!!!
私はいつもより倍スピードをあげてぐんぐん走った。

「おばちゃん!チョコパン1つね!」
「ハイ、ありがとよ〜」
私は小銭をバンと置くと、すぐに食堂を出て行った。
速くしなきゃ。速く・・・・!
教室に戻ったとき、みんなはビックリしていた。いつもなら5分かかるけど、1分で戻ってきたからだろう。
「チョコパン!」
私はそう言って渡した。
「あ・・・・ありがと・・・」
その子はあっけにとられていた。私の猛ダッシュで走ってきた顔がものすごいからかもしれない。でもそんなの知るもんか。とにかく急がなくちゃ!
私は昼ご飯をがつがつ食べ、屋上に行った・・・・。

                                *つづく*