




私はドキドキしながら屋上へと足を運んだ。なんだか急に胃がズシンと重くなったような・・・・?キンチョーしてるからだと思う。
屋上に近づくたびに、心臓はバクバクと鳴り出した。とまらない。
屋上へのドア。コレを開けると・・・いるんだよね。陽平くんっていう子が。。
私はドアを開けた。屋上は普段誰も使わないから、貸し切り状態だった。
「あ・・・・・」
男の子がこっちを向いた。
「えと・・・並木 璃緒さんだよね?」
そう言ってこっちに近づいてくる。うわ・・・この子、知ってるー!スポーツ万能で、この学校の生徒会委員でもある。すごく期待されてる男の子で、運動ならなんだってできる。私はケンカだったらできるんだけどなぁ。
「え・・・ハイ。そうです。成田 陽平くん・・・でしょ?」
「ぅん。」
まさかあの生徒会の子だとは思わなかった!
「話って・・・・?」
私は気になっていることを聞いた。すると陽平くんは少し顔を赤らめた。
「あ、ぅん。あのさ・・・」
こっちをジッと見つめている。
見つめられるともうダメ!男の子にこんなに見つめられたことないもん!
「オレ・・・並木さんのこと、好きなんだ。ずっと前から可愛いなって思ってて。多分、一目惚れだと思う。」
うっ・・・・・やっぱり!!ど、どうしよう!
私がオロオロしているのに気付いて、陽平くんは
「ちょっと待つよ。返事。」
と言ってくれた。
うう〜ん・・・どうしよう・・・・・・私のことを好きだなんて言ってくれる人初めてだから、どうしたらいいのか分かんない・・・。
そのとき、フッと尽の顔が頭を横切った。そして胸がズキンッとなった。
やっぱり、答えは「ノー」だ。
「ゴメン・・・・あんまり話したことだってないし、陽平くんのことよく分かんないし。その気持ちには答えられない。」
それを聞いて、陽平くんはそんなバカな!という顔をした。まさかこの人、かなりのナルシストだったりする?予想外の答えで、ショックを受けたようだった。
ナルシストかよ!もしボロが出てたらもっとひどい断り方かも。
「好きな人・・・いる?」
陽平くんが聞いてきた。
「え?ぅん、いるよ。」なんて言えない。・・・?え?私好きな人今いないよね?なんでそんなこと考えちゃったんだろう??
「ううん、いないよ。」
私は正直に答えた。(多分)
「え?ホントに!?じゃぁ、オレあきらめないから。」
「えええ!?」
「まだチャンスあるし。」
えー!やっかいな事になった!でも、「やっぱりいる。」なんてウソはつけない。
「じゃ、また明日。教室に行くから。」
うっそー!!来るの!?
そう言おうとしたら、陽平くんは、
「オレがどんな行動とろうと制限はできないだろ?」
とニヤニヤしながら言った。それに、嬉しそうだ。
やれやれ・・・・またなんか、ドッと疲れが出そうな予感。
そして、その予感は的中してしまう事はまだ璃緒さんの知らないこと・・・
*つづく*