ゴクドー女×お坊ちゃん 第9話

「璃緒〜♪」
私は登校している途中、尽に会った。リムジンに乗っている。
「あ、・・・なに??」
「乗って行けよ。」
尽はドアを開けてくれた。乗りたい。すっごく乗りたい!!・・・なのに、乗れない。だって、こんな所を目撃されてしまったら何を言われるか分かったもんじゃない。多分、すごい仕打ちを食らうだろう。そんなのゴメンだ。
「ううん、イイょ。ゴメンね」
私はまたスタスタと歩き始めた。背後で、「歩いていく。」という声が聞こえてきた。
「じゃ、オレも一緒にいこっかな♪」
マジで??こんな所も目撃されてしまえば、同じくやばい。
「なんだ?その”最悪”って顔は??」
だって、本当に最悪だもん。そんなこと知りもしないだろうけど。
あ、そうだ。話さなくちゃいけないことあるんだった。
「あのね、昨日、その陽平くんっていう子に会ったの。それがなんと・・・」
「生徒会の、スポーツ万能男。だろ?」
「なんで知ってるんでしょうか??」
「なんでって・・・当たり前だろ?オレ、生徒会に入ってるし。」
そういえば・・・そうだったっけなぁ・・・?確かに、尽って外見ではいい子チャンだからありえるかも。。尽にその表情を読まれた。
「お前、なんでそんなこと知らねぇんだよ?ありえねー」
ううぅ・・・尽に言われると、やたらと腹が立つ。普段の立場が逆転した感じ?
「ゴメンねー。知らなくて」
「で?」
で?と言いますと??あぁ、陽平くんのことだね。
「告白された・・・」
「やっぱり」
尽はハーッとため息をもらした。
「あ、でも、ちゃんと断ったよ!?だけど、陽平くんがあきらめないって言って・・・」
なんでこんなにあせってるんだろう?私って、まさか尽のこと好きなのかな・・・・いやいや。一回振られたし。ないよね。
「それ聞いて安心した。」
尽は笑顔を見せた。顔が自然と熱くなる。
やっぱり・・・尽って・・・・・
気付くともう学校の前に来ていた。
周りには生徒が1人もいない。ヨカッタ・・・・今日、早めにでたからかな。
私はホッとしながら尽と教室へ向かった。

教室に着くと、だれもいなかった。みんな意外と来るのおそいんだぁ・・・
尽がトナリでぐらついた。
「え・・・?どうかしたの?」
私は心配になって尽のそばへ寄った。
「いや・・なんでもない。サンキュ。」
絶対何かある。心配だなぁ〜・・・・
「なんて顔してんだよ?オイ、庶民くん♪」
尽は元気そうに振る舞った。が、やっぱりなにかある。
「私、庶民じゃないよ。」
「お、そうだったな!ゴクドーさん☆」
私は尽の口を急いで両手でふさいだ。
「大きな声でそれを言わないで!!」
尽はゴメンという風に首をひねり、そして分かったとうなずいた。
私はふさいでいた手を離した。かなり尽はゼーゼー言っている。
「やっぱり様子が変だよ?どうかしたの??」
「何もねぇって」

「並木さん!」
私はビクッとした。なにしろ、人はこの教室に1人もいなかったのに声が聞こえたからだ。
「あ、、、陽平くん!!」
尽がその言葉に耳を傾けた。
「さっそく会いに来たよ!」
すごく嬉しそうな顔をしている。・・・かわいいなぁwこういう人って、なんか愛らしくなっちゃうww
でも、なんかやっぱり好きとは違う感情。
「来るの速いね」
「並木さんこそ♪ねぇ、今日一緒に帰らない?」
え・・・・今日は尽のオモチャ役にならなきゃ行けない日なのに・・・・
   
                                 *つづく*