「ちょっと出かけてくる〜」
学校から帰ってきた私は、玄関の取っ手に手をかけた。
「お嬢、どこへ?」
「え・・・商店街・・・だけど?」
うぅ〜ん・・・イヤな予感。
「それじゃぁ、オレもお供します!」
やっぱり。月に1度でイイから1人にしてくんないかな?
いっつも私の周りにはこの恐い顔した奴らがぞろり。みんな退くって!
「いゃ・・・来なくてイイ。」
こう言ってもムダなような気がするけど、チャレンジしてみよう。
「でもお嬢・・・・」
「オイ、来なくてイイっていってんだからいいだろ。」
「哲!」
この人は哲(てつ)って言って、この中のリーダー。
私の1番の仲良し!!
「哲さんがそう言うなら・・・お嬢、お気を付けて!!」
みんなは私に頭を下げた。
「ぅん、行ってくる!」
そう言って私は哲にウインクして出て行った。

商店街。来てもすることないんだけどね;
私はそこら辺をブラブラ歩いて回った。もう夕方だから、人も少ない。
気がつくと人気がないところに来ていた。
こういうところに来ると・・・・
「オイ・・・金だせや!」
どこからともなく声が聞こえてきた。
なんか良いタイミングだよね〜・・・。。そう思いながらも、重い足取りで声の方に言ってみる。見てみると、少年に酔ったおじさんが脅している。
「ムリ」
少年が言った。この少年結構勇気あるじゃん
普通の人なら見て見ぬふりだろう。だから私も・・・ってな訳にはいかない。
だって私は普通じゃないから。一般人じゃない。
「ちょっと・・・やめたほうがいいよ?」
おじさんがこっちを向いた。
「なんだお前は・・・?女だからってこっちがなんもしねぇと思ってるんじゃ  ねえのか!?」
そう言うと握り拳をつくり、振り回してきた。
私はその手を掴み、強く握った。
「いててて!!!」
「私さ、並木家の娘なんだ。」
「並木・・・?って、あのヤクザの・・・・・?」
「ぅん」
それだけ言うと、おじさんの顔色が変わった。
「ひぇぇぇぇ!」
私の手を振り切ると、逃げていってしまった。
「ったく・・・・あ、キミ大丈夫??」
振り返ると、私は口があんぐり開いたまま戻らなくなった。
「お前・・・ヤクザだったのか?」
うわー・・・なんでこんな展開なんだろ?サイアク!!
「ぅ・・・・ん・・・そうだけど・・・」
「へぇっ」
そいつはニヤリと笑った。
「ちょっと・・・・こっち来いよ」
と言って私の腕を掴んで引きずるように連れて行った。

                               *つづく*

ゴクドー女×お坊ちゃん 第2話