




さ・て・と!尽のお屋敷へ行きますかぁ〜。
放課後。予想通り、いつも来ていた陽平くんの姿はどこにもなかった。
「並木〜・・・コレ、尽くんにわたしといてくれない?」
「え・・・?」
私は手紙を受け取った。内容は・・・?まぁ、だいたい分かる。
「分かった・・・」
「よろしくね!!」
フツー、自分で渡すでしょ・・・・・ま、いっか。
私は家と正反対の方向を目指して歩いた。
ピーンポーン♪
インターホンを鳴らす。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まさか、ここまででかいとはね!!!マジででかい!!門なんて、横50メートル縦10メートルくらいある。やばいやばい。こんなとこに住んでたら、1日中迷子になっちゃいそう。
《ハイ。どなたでございましょう?》
女の人の声がした。
「え・・・えぇと、並木 璃緒と申しますが・・・・」
《並木さまですね。話は尽坊ちゃんに聞いております。門を開けますので、しばらくお待ち下さいませ。》
「は・・・・・・はぃ・・・・・・」
ギ・・・・・ギぃ・・・・・・・・・
と門がうなって、開き始めた。すんごいシステム!!!
《どうぞ、中にお入りくださいませ。》
私は恐る恐る踏み始めた。なんか、こういう家って仕掛けがありそうだ。よく小さい頃見たビデオに似ているな・・・・この家。しかもそのビデオの中の家は、防犯システムがあってドロボーが入ろうとした瞬間、落とし穴にはまるのだ。それを思い出して、なんか恐くなったというわけだった。
玄関の前に立つと、大きいドアが独りでに開いて、中には何十人とメイドさんがならんでいた。
「「いらっしゃいませ。よくおこし下さいました。」」
一斉に言われると、度迫力。私は少し腰がひけた。
「並木さま、こちらでございます。」
1人のメイドさんが出てきて、私を案内した。
歩いてる途中、両側にドアがズラリとならんでて、天井にはシャンデリアがいくつもあった。床や壁はホンモノの大理石が敷き詰められている。
他のドアよりもひときわでかいドアをコンコンとメイドさんがノックした。
「尽坊ちゃん、並木さまがお見えになられましたよ。」
「とおせ。」
中から尽の声が聞こえてきた。なんでだろ・・・この声を聞いただけで心がスッと落ち着くのを感じた。
メイドさんがドアを開けてくれた。
「では、ごゆっくり。後で紅茶をお持ちしますね。」
そう言ってメイドさんはきれいな足取りでスタスタと行ってしまった。
「入るよ・・・・?」
おずおずと聞く。心臓が今にもひっくり返りそうだった。
「オウ、入れよ。」
「ぅん」
奥に行くと、大きなベッドとテーブル、いすがあった。
「あの・・・・・・えと・・・・コレ。」
無愛想に私は連絡シートとあずかった手紙を渡した。
「あ、サンキュ。」
尽はベッドの上に寝転がっていた。
「あのさ・・・大丈夫?カゼ。」
「もぅ、すっかり元気だよ。ってか、カゼで熱がでた原因は半分璃緒だけどな♪」
うぅぅ・・・・・すみませんでした。反省してます。。
その思いが届いたのか、尽はニコッと笑って、
「怒ってねぇよ!璃緒が来てくれたからチャラにしてやるー。」
と私の髪の毛をくしゃっとした。
「ありがと。」
声は冷静・・・・・だといいけど。心臓はもうバクバクしすぎて今にも宙返りしそこねない。どうかばれませんように。
すぐ帰ろうと思ってたけど、帰れなかった。尽と話していると時を忘れる。
尽としゃべっていると、ドアがコンコンと鳴った。
「父だ。入るぞ。」
え・・・・えええ!?今度はお父さんとご対面!?
*つづく*