




「並木ーっ、今日も買ってきてよ。」
「ぅん・・・」
翌日。私は宮城が何言ってるのか理解できなくて・・・じゃなく、理解したくなかったんで、そのまま「今日はもう帰る」で私は帰った。
あいつ、意味分かんない!!!
「ちょっと並木ー??聞いてるの?自販機で紅茶、買ってきて!」
手にまたお金が落ちた。
「分かった・・・」
私は食堂に向かおうとしたが宮城の周りに集っている女子が止めた。
「ねぇ、尽くんも並木にたのんじゃったら?」
えぇー。いやだ。なんて言えるわけがない。仕方ないなぁっ・・・
「いや、僕は遠慮しておくよ。」
ニッコリ。ハイ、でたー。お得意の笑顔。これで大半の女子はもうノックアウト。
「なんで?この子足速いからすぐなのに。」
余計なことを〜!そんなこと知られたくもないのに・・・
「だって・・・僕には女の子をパシらせるなんてできないよ。」
そんなの可哀想だ・・・とでもいう風な感じだ。まぁ、本心をさぐらせていただきますと、「自販機みたいな庶民以下のものなんてムリさ。」ってな感じかな??フフフ・・・絶対当たってる。私のエスパー能力をなめないでほしい。
「じゃぁ、尽くんはいらないね??分かった。」
そう言って私は力なく笑顔を見せ、教室を出た。
「あぁ、並木。サンキュー」
教室に戻って、紅茶を渡す。
ん・・・?誰かの視線が・・・・・・・?
チラッと後ろを見ると、案の定、宮城がニヤニヤしている。
イヤな奴。ホンットイヤな奴!!!!
やっと放課後。今日はなんかドッと疲れが出たような気がする。なにもかもあいつのせい。
すると、また手首を捕まれた。昨日捕まれていたところだから、ちょっと痛い。
「オイ、オレのオモチャ♪帰るのか??」
「げっ!」
「げってなんだよ?」
「い・・・いや・・・・」
だいたい、オモチャじゃないから!という思いを込めて宮城をにらみつけた。
「ちょっと図書館にいかねぇ?」
「っていうかさぁ、アンタじぃが待ってるんでしょ?」
門の方を見ると、すっごいでかい車がある。
「大丈夫だよ。昨日父上に、もう見張らなくてイイっていっといたからな♪」
うそぉ〜・・・・そんな簡単に納得したの!?
「だから、今日は1人で帰るって言ってればOKなんだよ。それじゃぁ、行くか?」
「イヤだ!!!」
「バラしても良いのかなぁ??璃緒♪」
「うぅ・・・って、なんでアンタ下の名前なのよ!」
こいつに名前で呼ばれるなんていやだよぉぉ
「オイオイ。オレは尽。そう呼べよ???」
ニッと笑った。あっ・・・・なんかいつもと違う笑い方。もしかして、この笑顔を見たことがあるの私だけだったりして・・・・?他の子には見せないでほしいなぁ・・・
じゃない!!そんなこと考えてる場合じゃないよ!
でも、気付いたときにはまた引きずるようにして連れさらわれていた。
*つづく*