魔法のチョコレートtwo! 第1話

魔法のチョコレートtwo!

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あぁ・・・どうしてくれるの・・・まぁこうなってしまったのは私のせいなんだけど。
・・・にしても、まさかこんなことになるとはね・・・・。はぁ・・・。最悪だ・・・。


日にちは1日遡るー・・・・


「あ、今日大広間にお菓子屋さん来るじゃん!!」
「そうだね♪行こう〜」
渚と琴音が話しているのを聞いて、今日お菓子屋さんが来ることに気付いた。
 私もさっそく行かなくちゃ。
美晴はカバンを背負い教室を出た。

成瀬 美晴(なるせ みはる)中学3年生。今は10月で、受験勉強に忙しい日々。
5ヶ月に1度、この町の大広間にやってくるワゴン車のお菓子屋さん。なんでもめずらしいお菓子がた〜くさんある!!
そんなお菓子屋さんが今日この町の大広間にやってくるのだ。行かないはずがないーーー!

「ちょっと待てよ美晴〜」
「ん?・・・・・なんだ、上月か。」
「なんだってなんだよ!?ひでぇ〜。一緒に行こうぜ。」
「ゲー・・」
「いいだろっ」
「・・・・ハイハイ。」
こいつは上月 隼人(こうづき はやと)。長所ナシ、短所はお調子者。
「今日の美晴もかーわいいな〜♪」
とか言いながら上月は美晴に抱きつこうとした。が、美晴はサッとかわした。
「なんで避けるんだ!?」
「うるさい、このお調子者。」
「オレはマジの本気で美晴のこと好きなんだけど!」
「わーかった。」
サラリと流しながら美晴たちは大広間へと急いだ。


「わー、結構人多いね!」
「ったりめーだろ。めずらしいお菓子いっぱいだしな。」
「あれ・・・?あそこだけすごい人だかりだよ・・・・?」
美晴が指を指しながら言う。
「行ってみない?」
「しゃーねぇなぁ。かわいー美晴の頼み事だし。」
「ハイハイ」
そんなやりとりをしながら美晴と上月は興味しんしんで進んでいった。

「さぁさぁ前回も発売した『魔法のチョコレート』だよー!!今回も限定1コだけだから今のウチ!」
店主のおばあさんが声を張り上げて宣伝している。
みんなはザワザワして魔法のチョコレートとやらを見ていた。
「コレを食べると不思議なことが起こるよ!」
「へぇ・・・どんなことが起きるんだ?」
上月が聞いた。
「フフッ。それは食べてのお楽しみ♪」
「えー、気になる。」
美晴はおもしろそうなので、買ってみることにした。
「ね、私それ買うよ♪おもしろそうだし。」
「ハイハイ。まいど」
美晴は魔法のチョコレートを袋にぶら下げて人混みから出て行った。


「あ、アレ魔法のチョコレートじゃん。」
そこらをぶらついてた渚が美晴の袋を指さして言った。
「ホントだ。アレって・・・・美晴じゃない・・・・?」
琴音が持ち主をマジマジ見ながら言った。
「そうみたいだね。」
「大変!あのチョコレートの効果絶対知らないよ!!」
「・・・・確かに!」
2人はあせりだした。
「とにかく、食べないように言いに行かなくちゃ!」


そのころ美晴と上月は、美晴の家についたところだった。
「ねぇ。帰らないの?」
「そこはフツー『上がっていく?』って聞くだろ。」
「そう?じゃぁ帰ってくれる?」
「ひっでぇ。オレは上がらしてもらいます〜♪」
「何それ。」
上月と美晴の両親は仲が良かったため、家に入っても親はなんとも言わなかった。

「あ、シロ、クロ。ただいま〜」
猫のシロとクロが美晴を見るとにゃーにゃー鳴き出した。
「そのシロとクロっていう名前がどうかと思うんだけど。」
上月が口出しをしたが、美晴は気にせず2匹の頭をなでてやった。

「ねぇ、上月はチョコレート食べる?」
「ぃぃや。オレはチョコレート嫌いだから。」
「ふぅーん・・・。」
「もっと関心もってくれよーーー」
「ムーリ」
魔法のチョコレートはどうやら2コ入りのようだった。(・・・・少ないな・・・・。)
仕方なく美晴は1コをシロにやった。
シロはチョコレートが好きだったので、パクッと嬉しそうに食べた。
「では、私も食べますか・・・・。」
美晴は口を開けてチョコレートを放り込んだそのとき、渚と琴音が家に入り込んできた。

「美晴ーーーー!!!それを食べちゃダメーーーー!!!」
渚が大声をだした。
「え、なんで・・・ってか、渚と琴音、どうしたの?こんなに急いで。」
「とにかく、チョコレート食べちゃダメだよ!」
琴音が言う。
「そんなこと言われても・・・私、もう口の中に・・・・。」
「はき出して!!」
「無茶だよ;」
「だって、そのチョコレート食べちゃったら・・・あ、そうだ。もう1コ誰にあげたの?」
渚が上月を見ながら言った。
「まさか、上月に・・・?」
「ちがうよ。シロにあげたの。」
「え」
琴音と渚は顔を見合わせると同時にサーッと顔が青ざめていった。
「あのね・・・。そのチョコレートを食べた者どうしは入れ替わっちゃうんだよ・・・。」
琴音が力なく言った。
「・・・・なんで・・・・・?知ってるの?」
美晴はまだキョトンとしている。
「私たち、試したことあるの!」
「うそ・・・・」
だんだん事態が飲み込めてきた美晴は、2人と同じく顔がみるみるウチに青ざめていった。
「効果は1ヶ月もあるんだよ!!」
「そんな!私もうほとんどチョコレート溶けかけてるのに!ってかもう溶けた!!!」
「ギャー!!!」
渚が悲鳴を上げる。
そして、美晴の体に異変が起きたのだった・・・・・。

                                               *つづく*