魔法のチョコレート 第8話

と、言うことで私は自分の家に来た。あぁ・・・何日ぶりだろうっ!なんかとってもなつかしく見えるなぁ〜・・・

「たっだいまぁ!!!!!」
渚が大きな声で言った。
「お帰り〜。あ、渚おねーちゃんだ。」

妹のカリンがチョコチョコッとこっちにやってきた。
「ねぇねぇ、渚おねーちゃん」
カリンが私に向かって小声で言った。

「おねーちゃんってば、このごろ様子がおかしいんだよ。」

あ・・・カリンも気付いてるんだ・・・。なんかささいなことだけど嬉しい。
「そうだね・・・。」
「私、前のおねーちゃんの方がよかったんだけど。どう思う?」
「えっ」

前のおねーちゃんの方がよかった・・・・?カリン・・・なんていい子なんだろう!!!!!

「ねぇってば。」
カリンが裾を引っ張った。
「あ、ゴメン。でも大丈夫。あと何日かすれば元通りになってると思うよ。」
なにそれ?という顔でカリンが私を見つめた。

「なんか、渚おねーちゃんも変わった!!」
カリンはそう言うとタッタッタっと小走りで階段を駆け上がっていった。

「なに話してたの?」
渚はカリンを目で追ってから私に話しかけてきた。
「え・・?なんでも♪」
私は今起きたことが嬉しかった。カリンは私の方がいいって言ってくれた!!!

「とにかくさ、トオルくんのとこに行こうよ。」
渚は私の手を掴むとカリンが通った階段を1段とばしで上がった。
トオルの部屋の前に来ると、渚は一息ついてからノックした。
「はい?」
久しぶりに聞いたこの声。なんかジーンって来ちゃう。私って、変人なのかな・・・・?でもいいや!嬉しいもんは嬉しいし!!!

「えと・・・私。」

渚はさっきとは違ってキンチョーした声で言った。
「入ってイイょ。」
渚と私はドアノブを握ってドアを開けた。
トオルは私の存在に気付くと、サッと顔を赤くした。相変わらず、人見知りが激しい。

「な・・・・渚・・・・なんでいるんだよ・・・・?」
「なんでって言われましても。」
トオルは今にも顔から火が吹き出そうだった。かわいーw
「えっとね、トオル。大事な話があるんだ。」
渚はおずおずと床に座りながら言った。

「・・・・・・?なに?」

私は待ってましたと言わんばかりにペラペラしゃべり出した。
チョコレートのこと、入れ替わったこと・・・・。
まるで機械が勝手にしゃべっているのでは?と疑うくらい、スラスラと口から言葉が出た。
トオルは聞いていくウチに、だんだん顔の表情を曇らせていった。

私が話し終わると、次は一気にトオルの質問攻めだった。
「え・・・・じゃぁ、今のねーちゃんは渚で、渚はねーちゃんってこと?」
「じゃぁじゃぁ、そのチョコレートの期限は30日だからあと20日もあるってこと?」
「そんじゃぁ、この前からねーちゃんの様子がおかしかったのも、入れ替わってたから?」

そんな事を全部聞き終えると、トオルはボーゼンとした。

「ありえねぇ・・・・・」

それがトオルからでた感想だった。確かに、ありえない。だけど今現実で起こっていること。それだけは事実としか言いようがないんだよ。
さ、て、と。あとは渚の番だね・・・・。
私は渚に目をやってウインクしてから私はトオルの部屋をでた。

渚・・・・・がんばれ!!
 
                               *つづく*