




魔法のチョコレートを食べてから10日目。あと20日もある。私と渚は相変わらず性格が違うから、周りの人まで「どうしたの?」という声が。あぁぁ・・・はやくもとに戻りたいよぉー。あ、でも、メリットは赤坂くんと話せる事かな。
「渚ーッ起きなさーい!」
下から渚のお母さんの声が聞こえてきた。今日は月曜日。昨日週末課題がものすごく多かったから、夜の1時ぐらいまでしていた。
「はぁーい」
私はしぶしぶと起きた。渚の家にも、だいぶ慣れてきた。性格はそのままだけど・・・
制服に着替え、髪をとかして1階に下りていった。
歯磨きをしようと思って鏡を覗いたら、
「げーっ」
見てみて、このすばらしいクマ。やばいよ・・・・
「渚、朝ご飯はやく食べなさい!」
私はどうにかしてクマをかくそうと必死になっているところにおばさんが言った。
「ぅん・・・・」
もういいや。何してもクマは消えないし。
「あら、渚。すっごいクマができてるわよ?」
「そうなんだよね・・・。」
私は食パンをかじった。食欲が出ない。寝不足のせいだと思う。
そのとき、
ピーンポーン♪
とインターホンが鳴った。
「ハイ、どちらさま?」
私はインターホンから聞こえてきた声にビックリした。
「あ、渚?一緒に行かねぇ?」
「ブッ・・・・・あ、イイょ。」
ビックリしたあまり、飲んでいた牛乳を吐いた。うわ、これで2度目。
「じゃ、いってきます。」
私はカバンを持って玄関を出た。
外に出ると、赤坂くんが立っていた。(ま、当たり前だけど。)
「おはよ・・・」
私は顔が赤くなりながらも小さい声で言った。
「おはよー。さ、行こう。」
渚・・・・。赤坂くんと一緒に行けるなんて・・ホントうらやましいデス・・・。
「昨日さぁ、宿題難しかったよな?」
長い沈黙のあと、赤坂くんが会話を持ち出してきた。
「ぅん。特に、数学とか・・・。」
私が話し始めると同時に、赤坂くんはビックリしてこっちを見た。
「渚、お前宿題したんだ?」
「??当たり前だよ。宿題は大事だし・・・・」
しだいに声が小さくなっていく。私の悪い癖だ。
「マジでお前変わったな〜!いつもなら、『見せて!』とか言うくせに。」
・・・・・っそうだったぁ!今は渚だったんだ
「えと・・その・・・・」
私がドギマギしていると、赤坂くんが笑った。
「いやいや、すっげー良いことじゃん!この前までしなかったのにな」
確かに。
「いつも堀田に見せてとか言ってたのがウソみてー。てか、大雨が降るんじゃねえの?イヤ、大雪かも。」
「どういう意味・・・・?」
「わりィ。ついおかしくってさー。」
私たちはそのあと笑い合った。いつもより赤坂くんと距離が縮まったようなきがする。でもダメなんだよね。これは渚の体なんだから。
*つづく*