アルバ民族の1人がクイッと指をあげた。その瞬間ー・・・

「キャア!?」 「うわあぁぁ!!?」

悲鳴と同時に数人の少年少女が空中へ浮かび上がった。

気がつくと、ミルフィ達の方にアルバ民族がもう一振り指をあげたところだった。

ミルフィ達の体がフワッと地面を離れた。

「え・・・!?ちょっと・・・リン、ルゥカス!!」

ミルフィは宙づりになりながらも2人の方に向き直りながら言う。

「・・・」

リンは無表情で何も言わない。

「オイ・・、大丈夫か?」

ルゥカスは冷静さを保ってミルフィに聞いた。

「うん・・・私は大丈夫!!リンってば、どうしたの??」

「・・・・・」

それでもまだ無言だ。そしてやっと口を開いたときには声が震えていた。

「私・・・高いところ・・・・ダメなの・・・・・!!」

「「え!?」」

ミルフィとルゥカスはギョッとした目でリンを見つめる。

「リン、大丈夫!?」

「・・・えぇ。なんとか大丈夫よ・・・」

 

国王がルゥカスの姿を見たとたん、サーッと血の気が引いた。

「る・・・・ルゥカス!!」

「・・・・まさか、あの少年は国王の息子か?」

アルバ民族がマイクを通して言った。今度はあまり大きな声ではなかったので、みんなは少しホッとしたようだ。

「ああ・・・・そうだ!!ルゥカスをおろしてくれ!!」

「それはムリだ。そんなこと分かっているだろう?」

そう言ってマイクを持っていたアルバ民族の男はルゥカスを見た。

「じゃぁな、皇子様。」

ニヤッとして指を宇宙船の方にピッと指した。

「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

宙に浮いていた数人の子供達は宇宙船へと投げ飛ばされた。もちろん、ミルフィ・リン・ルゥカスもだった。

 

「ミルフィーーーーーーー!!!!」

 

メイルおばさんが叫んだ。

「あ・・・・メイルおばさ・・・・!」

ミルフィはメイルおばさんの顔を見ようとしたが、見るか見ないかのうちに宇宙船に入ってしまった。

そして・・・

ウィーン・・・・

という音が鳴り、宇宙船は地面を蹴り、空をきり、地球を飛んでしまった・・・・。

 

                                             *つづく*

プラネット・トリップ第6話