ミルフィたちは急いでユーフォーの近くに行った。よくよく見てみれば、”不明物体”ではなく、ただの宇宙船だった。・・・・でも、なんで宇宙船?

 

「わーぃ、宇宙人中に乗ってるよね!?」

小さな男の子が母親にキラキラした目で訪ねている。

「え・・・・さぁ、どうかしらね?乗ってるといいわね。」

笑ってはいるが、目は笑っていない。逆に、こわばって青ざめているようにも見えた。

そして・・・

           プシューッ・・・・・

ものすごく大きな音とともに、扉が開いた。ルゥカスがごくりとつばを飲み込んだ。

「宇宙人・・・いるかな・・・・?」

ミルフィはおどおどした様子で誰に聞いたのか分からないような訪ね方をした。

「はぁ?いるわけないじゃない?そんなモノいるって信じているんじゃないでしょうね?」

「ち・・・ちがうよ!!」

でも・・・とミルフィは思う。

明らかに宇宙から来ましたってな感じじゃん・・・恐いなぁぁ;;

「あ、出てきたわよ!・・・人・・・ね。」

リンがささやいた。ミルフィとルゥカスは同時に小さくうなずいた。

 

「オイ!!下僕ども!!!」

中から出てきたのは男だった。しかも1人ではない。数十人といる。

その一人の男が司会者のマイクをひったくって、これ以上にでないほど、大声で叫んだ。

鼓膜が破れるかと思うほどだ。イヤ、破れた人も何人かはいるかもしれない。

国王がはじけるように立ち上がり、予備のマイクを手に持って上から静かに言った。

「なんだ?君たちは。」

「オレらはアルバ民族!!覚えているだろう!!!」

男がまたしても大声で叫んだ。耳栓をしてもやばいくらいに。

それを聞いたルゥカスがハッとしたような表情に変わった。

「どうかしたの?」

ミルフィは心配顔で聞いた。

「アルバ民族・・・・・まさか!」

それだけ言うと、ルゥカスはミルフィに向いて説明し始めた。

 

話は30年前にさかのぼる_________

かつて、アルバ民族という民族は不思議な能力を持っていることで有名だった。それを見に来る外国人たちも少なくはないという。しいて言えば、超能力だろう。しかしある日、事件は起きた。観光に来た外国人の姿が消えてしまったのだ。年は15・6歳ぐらいで女の子だ。その女の子は、消えてしまう直前、アルバ民族の小さな子供たち数十人と接していた。それで疑惑が生まれ、その子供たちは裁判にかけられた。子供たちは何もしていない。と言い張ったが、必死な議論も悲しく、危険人物として惑星へと飛ばされたのだった・・・・。

 

「・・・とまぁ、こんな感じ。で、そのアルバ民族の子供が今こうして帰ってきたのではと思ったんだ。」

長い間沈黙があった。国王も水を打たれたような顔つきだった。そして・・・

「分かった・・・あのときの子供たちなのだな?」

国王は呆然としたような顔だったが、眉をつり上げて言った。

「そうだよ!!!オレ達は大変な思いだったんだ!消してもないのに・・・・だから、思い知らせてやる!!あの日のような絶望感をお前らにもあたえてやるんだ!!」

 

そのとき、ミルフィはゾッとした。何か・・・何かイヤな予感が・・・・・

 

                                               *つづく*

プラネット・トリップ第5話