「オイ・・・お前ら誰だ!?」
ルゥカスが声を張り上げる。続いてミルフィも、
「あなたこそ誰よー!?勝手にアンソネット家の敷地内に入っちゃダメじゃん!!」
「バァカ。なに言ってるのよ。あなたもその敷地に入ってるじゃない?」
リンがミルフィの後に言った。
「リンだって入ってるじゃん!!」
ミルフィがすかさずつっこみを入れる。
・・・・なんだ?この連中は・・・?オレが誰だかわかってモノを言っているのか???
「ん・・・・。ちょっと待って・・・・?この男、どこかで見たことがあるわ。」
リンがルゥカスの目をのぞき込むようにしてジッと見据えた。
「え、こ・・・、この人って・・・・・ルゥカス=アンソネット!!??」
「ルゥカスって・・・あぁ!黄金のいすにドデーンと座っていた人だねっ♪あのヒゲのはやした・・・・」
「それは国王でしょ!!!その息子がルゥカス様よ。」
リンはルゥカスを見ると、いきなりニタリと笑った。
「・・・・で、あなた王子でしょ?」
「・・・・・あ、あぁ・・・・」
ルゥカスはいまだに呆然として答えた。
「こんなところで何をしているのかしら?国王のとなりに座っていないといけないのにね〜?」
「イヤ・・・トイレに行くと言ったから大丈夫だけど」
そのやりとりを、ミルフィはわけのわからなさそうに見ている。
「それで。トイレはこの上の階にあるはずよね?」
リンのにやにや笑いはまだ消えない。
「え・・・・ああ!!!そうだった・・・・・!・・・・なんで知っているんだ?」
「私の眼力は世界1とも言われてるほどにいいの。パッと目をやれば見えたわ。」
「すっごーい!リン、そんな能力あったんだ!?」
「ミルフィは黙っててちょうだい。」
「はい・・・申し訳ございません。。」
リンはルゥカスの方に向き直った。
「さてと、そんな事が父である国王にばれたらただじゃおかないわよ?」
「う・・・・」
・・・・確かに。お父様はオレの行動にいつもモンクをつけてくるからな・・・・。この女、わかってるじゃねぇかよ。
「でも、私の言うこと聞いてくれたら黙っててもいいわよ。ここにいたこと。」
「・・・・・クソ・・・わかった。」
ルゥカスは握り拳をギュッと握りしめ、くやしそうに言った。
王子であるのにこんな姿を見られたら・・・それもそれでただじゃおかないぞ。しかし、まずはこっちが先だな。
交渉成立したので、リンはにっこりと勝ち誇ったように笑った。
「じゃぁまず1つめのお願い。この宮殿に入ったことを許してちょうだい。」
「わかった。」
「第2。私たちと一緒に行動してちょうだい。」
「・・・・どういうことだよ!」
これにはミルフィもビックリして止めにかかった。
「ちょっとリン!ダメだよ、彼王子でしょ!?国王が心配しちゃうよ!」
「ミルフィ。いいから黙ってなさい。」
リンがキッとミルフィをにらんだ。
「とにかく・・・いいわね?この2つ。」
「・・・・・わかったよ・・・・・。」
リンは今までにないほどに満面の笑顔を見せた・・・。
そしてそのとき、ユーフォーが地上へと降りてきたのだった。
*つづく*