魔法のチョコレート 第17話

「なんで・・・私が渚・・・・なの?」
おかしい。どう考えてもおかしい。夢じゃないよね?私はそう思い、手首をつねってみる・・・・・痛い。
「だって、オレがノートを見せてもらったのは渚だ。だけどさ、なんでそのことを、しかもノートに書いていた内容まで知ってるんだ?」
「あ・・・」
確かに・・・・そうだ。でも、なんでわざわざそんなめんどくさいことを聞いたのか?だって、前まで入れ替わったことをまったくもって拒否したのに。
私がそんな疑問を考えてると、赤坂くんがそれに気がついて言った。
「さっきコンビニで、『紅茶が嫌いって前言ったじゃん』みたいなこと言ってただろ?そんなこと聞いたことない。だとすれば?この前いきなりミルクティーが好きになった渚しかしない・・・・」
「あ・・・」
すごい・・・赤坂くん。

「で、本題に入るけど」
赤坂くんは間をおいて言った。
「え?」
さっきのが本題じゃなかったんだ・・・・・
「オレ、渚のことが好きだ・・・・でも、好きになったのはお前らが入れ替わってからなんだよ。」
顔から火が出そうなほどに、赤坂くんの顔は真っ赤だった。
「ぇ・・・・・」
一瞬、その言葉が理解できなかった。・・・どういう意味?
「だから、オレは堀田のことが好きになってたんだ!!」
「・・・・・・・!」
「オレ・・・・堀田がコンビニに来て、話したとき、なんかドキッてなって・・・・オレって、二股なのか!?って思ったけど、そうじゃなかったんだな・・・」
赤坂くんは今までに見たこともない笑顔を見せてくれた。
「オレじゃぁ・・・ダメかな・・・・」
私は思いっきりぶんぶん首を振ってから、
「そんなことないよ!!私、ずっと赤坂くんのこと好きだったもん!」
言った直後、ブワッと涙が出てきた。赤坂くんがギョッとする。
「お、オイ!?どうしたんだよ!!」
「う・・嬉しくって・・・・・うわぁぁぁぁ〜」
「ったく・・・・」
クスッと笑う赤坂くんは私の肩を抱いてくれた。
「オレって、チョー幸せ者??」
笑いながら言う赤坂くんに、
「グスッ・・・チョー幸せ者!!」
私は泣きながらも言った。


教室に帰って、私を待っていた渚はビックリ仰天だった。
「え・・・琴音!どういうことデスか??」
あっけにとられる渚に赤坂くんが説明した。
「と・・・とうとう・・・私の娘がやったのねぇぇぇぇ!!!」
渚は私に抱きついた。「誰だよ;」という赤坂くんを完全に無視して。(笑)
「ぅん・・・やったんだよ!」
さっき泣いたせいか、涙もろくなっていた。だからまた涙が出てくる。
「よしよし」
渚までも涙声だった。
私・・・最高の友達をもててホントーに幸せ者だな・・・・

「それにしても、魔法のチョコレートってすごいよ!」
渚が賛美をあびせる。
「あぁ。オレもすっげぇビックリだよ。」
「ぅん!そのおかげで、私今ホント幸せ!!」

   〜あなたも魔法のチョコレート、試してみませんか?〜

                               *終わり*