



帰り道。私は上之と慎重に差を開けて歩いた。
突然、上之がとまった。
「わっ」
上之の背中にぶつかる。
「いきなりとまらな・・・・」
最後まで言う前に、上之が言葉をさえぎった。
「さぁ、高橋。なんであんなことしたのかここで聞かせてもらう。」
「なんでって・・・あたりまえじゃん!
あれしかあの場をしのぐ方法はなかった!」
やばい。涙が出てきそう。
話題・・・変えなきゃ。
「私さぁ、ちょっと前まで上之のこと嫌いだったんだ。」
これって、話題変えてるっていうの!?私なに言ってるんだろ・・・
もうちょっと別の話なかったわけ!?
「なんで・・・」
上之が問いかける。
「仮面ライダーオタクだったから。私、そういうマニアみたいな人すっごく嫌 いだった。」
「じゃぁ、あんまり目を合わせなかったのも・・・・」
「そう。それが原因。ホント、うざー・・・って思ってた。」
それを聞くと、上之の顔がゆがんだ。
「でもね、話してみるとなかなかイイ奴で。気がつくと好きになってて。
だけど、別れるしかないよね・・」
話題戻っちゃった。オイオイ。
「別れるとか・・・オレ、ゆるさねえからな。」
そう言って、上之は軽く私のおでこにキスをした。
・・・・・?今、何が起こった・・・・!?
「・・・それ、予約だから。」
ポカーンとした私に向かって言った。
「予約??」
「高校まで待ってろよ!」
すっごく顔が赤い。上之ってば・・・
私はニヤッとした。
「そっちこそ、他の女に捕まらないでよね!」
「当たり前だろ!」
「じゃぁ、高校までは付き合わないことにするんだし、
最後に”アレ”やってよ♪」
「”アレ”って??」
「もぉ・・・・」
そのとき、前に柄の悪そうな男の人が数人、立ちはだかった。
「キミ、今ヒマ??オレらとさ、ちょっとドライブいかねぇか?」
ちょうど良いタイミングに来てくれました。
「上之。さぁ、”アレ”の出番がきたよ!!」
「なるほど・・・」
やっと上之も分かったみたいだ。
「”アレ”ね・・・」
「あの、その子オレの連れなんですけど?」
「あ"あ"?なんだてめぇ・・・」
私と上之は鼻で笑った。
「ぼこぼこにされてぇのか?」
気の毒に。ボコボコにされるのはあんたたちの方なんだけどね;
「別に?彼女をかばってるだけですが?」
「んだとぉ・・・」
「じゃぁ、オレからボコボコにしていいですか?」
上之がそう言うと、相手は笑った。
「生意気な野郎だな〜あぁ、いいぜ。どうぞどうぞ。」
「お言葉にあまえて・・・」
「仮面ライダーキック!!!」
やっぱ上之は私の最強な男の子・・・だよ!!
*終わり*